今年の1月24日の夜11時ころ。

家に帰ったところ・・・

右のお腹に激痛が走りました。

体をまっすぐにしていられず、歩くこともままならないほど。

そんな状態で、少しでも楽な格好にしないと!と思い、ようやくスーツからパジャマに着替えて、何とかベッドまで行き、横になりました。

 

今までに経験したことのない痛み!

だんだん、脂汗がじっとりと出てきます。

 

「これは、よくわからないけど、絶対やぱい!!」

 

金曜の夜で、飲み会に行っている家族に、必死にSOSメール。

急いで帰ってきてくれた家族に連れられて、急病センターへ・・・

そうしたら、即入院。

そのまま約20日間、入院を余儀なくされ、家に帰れなくなりました・・・

 

最初、家族や私は、「盲腸??」くらいに思っていました。

でも、入院して検査をしたところ、盲腸ではなく、もっと重い大腸の病気でした。

 

入院してからしばらくの間

「どうして、私がこんなめに・・・」

「これから、仕事もどうしよう・・・私、どうなるんだろう」

「手術は、いやだーこわいよー」

という考えばかりが、頭の中をぐるぐる、ぐるぐる回って。

ずっと、病室で、めそめそ、くよくよしていました・・・

 

そんなある日。

なにがきっかけだったのか、いまだによくわかりませんが。

あるとき、急に、頭にこんな考えが浮かびました。

 

「なんだかんだ、生きていて良かった!」

「よく考えると、不幸中の幸いというか、いろいろなラッキーに恵まれていた!」

 

家族は、金曜の夜で飲み会中でしたが、たまたま、私からのメールにすぐに気づいてくれたこと。

飲み会の場所も、家の近くだったので、すぐに帰ってくることができたこと。

たまたま少し前に、無料のタウン情報誌が配られていて、すぐに夜間対応している急病センターの場所を調べられたこと。

次の日が土曜日で休みだったので、家族も入院の準備をしやすかったこと。

その日夜間の入院受け入れ先になっていた病院が、偶然、家族の知り合いが勤めている病院だったこと、などなど。

 

「なんて、不思議な偶然が重なっているんだ!」

と思えるようになりました。

 

さて。

人生で初めての入院。

しかも、急に激痛に襲われ、緊急入院。

今回こんな入院体験をして思ったこと。

 

大げさかもしれないけれども、「健康は当たり前じゃない。そして、自分のいのちは限られたものである。」ということ。

 

今まで、健康は、空気のようなもの。

健康でいるのが当たり前。

いつか遠ーーーーい将来、おばあちゃんになったときに体調を崩すことがあったとしても、少なくとも今の年頃で体調を崩すなんてこと、正直、まったく考えたことすらありませんでした。

でも、今回の入院を経験して、

「健康は当たり前とは限らない。

そして、永遠に健康で生き続けられるというわけじゃない。」

ということを強く感じました。

 

振り返ってみると、ここ1年くらい。

弁護士になって5年の節目を迎えたこともあり、何かと弁護士会の活動で役職がついたり、弁護士の研究会のいくつかから幹事役の依頼があったり。

また、離婚相談を中心に、法律相談や事件の依頼が急に増えたり。

 

周りから必要とされていることがうれしくて、いろいろなことを一気に引き受けていたように思います。

 

自分の周りの弁護士、とくに女性弁護士をみると、

私よりも長時間労働をこなし、弁護士会の活動での役職ある仕事や、弁護士同士の研究会にも積極的に参加し、更に、家事も育児もこなし、なおかつ、おしゃれで、すらっと細身で、爪にはきれいなネイルアートがしてあって、そして、お会いすると、思いやり深くて・・・

というスーパー女性弁護士が多いなあと思っていました。

 

「私も、他の弁護士に比べたら、まだまだいける!目指せ!スーパー女性弁護士!」

みたいに思っていて。

急増した仕事にも、がんばっていればじきに慣れるだろう程度に思っていました。

それでも、毎日、あたふたしていて、周りのスーパー女性弁護士とはほど遠い自分に、内心とっても焦ったり、自分にがっかりしたり。

 

そんな毎日を過ごしている内に、スーパー女性弁護士になるどころか、私の腸が先にパンクしちゃったみたいです。

 

 

自分のいのちは永遠じゃないんだ

 

そんなことにふと気づいたとき。

 

これからは、「周りと自分とを比べて、スーパー女性弁護士にあらねば!」

なんて、片意地はらなくていいんじゃないか。

ふと、そう思いました。

 

そして、自分が歩んでいく毎日のスピードをゆっくりにしたっていいんじゃないか

周りの景色が鮮やかに1つ1つがはっきり見えて

季節の移ろいが感じられて

花のにおいをゆっくり味わえるような

そんなマイペースなスピードで歩んでいったっていいんじゃないか

と、思うようになりました。

 

「周りの弁護士と比べて、自分ののんびりした感じが弁護士らしくないんじゃないか」とか

「周りの誰から見ても、弁護士のイメージらしくしていないと!」とか

いいかっこしいだったというか。

自分にプレッシャーをかけまくっていた自分に気づきました。

自分のことなのに、自分が1番自分のことをきちんと見れておらず。

毎日の生活を楽しむ余裕も、自分で勝手に手放してしまっていたのかも。

別に、自分がスーパー女性弁護士になれなくたって、健康で毎日楽しく過ごせていれば、それで十分だし、それが1番自分にとっても、周りにとっても良いことなんじゃなかろうか。

 

私が、全然自分でそのことに気づこうとしないから、神様が荒療治で、私に入院体験をさせたのかな~

そんな風に思うようになりました。

 

ストレスがかかったり、生活習慣が乱れると再発しやすいから、注意してねというお医者さんからのアドバイスもあるのですが、

自分を大事に、自分のペースで、ゆったり過ごす日々を模索しているところということもあり、

1月から新規の相談や事件依頼をお断りしてきた状態のままになっていました。

 

ご心配をおかけしたかと思いますが、私は、最近は元気にしています(笑)

 

事件が進行中だったお客様も、私の入院騒ぎで裁判期日が延期になってしまったこともありましたが、まっさきに私の体調を心配してくださった皆様の優しさに、この場を借りてお礼申し上げます。

また、もうご依頼は終了しているのに、ホームページの体調不良の案内を見て、心配して事務所に電話をかけてきてくださった方。

励ましのお手紙をくださった方。

本当に、ありがとうございます。

皆様の優しさにふれて、うるっとしちゃいました。

(←入院中から、めっきり、涙もらい。)

 

このまま全くブログ更新しないのも、次第に、生存しているか否かすら疑われそうかなと思ったので、今回更新してみました(笑)

なんだか今回は、しめっぽくなっちゃいましたねえ・・・

今後は、徐々に本来の妄想系(?)ぶんじょブログも復活していきたいと思います!!!