もう夫と離婚したい!号泣

今までの結婚生活の中で

2人で築いてきた財産。

これって、どうなるのかしら?

 

貯めてきた預貯金もあるし

車も買ったり

家も建てたり

保険も掛けてたり。

 

逆に

車や家を買うために組んだローン。

これもどうなるのかしら???

 

離婚するときに

「財産分与」

って、よく耳にするけど。

 

いざ、自分が離婚するとなったら

この「財産分与」。

どうなるのかしら???

 

そもそも、よく考えると、

「財産分与」

って、わかるような。

わからないような・・・気持ち悪い

 

と、お悩みの女性もいらっしゃるかもしれません。

 

離婚の基礎知識ブログシリーズ。

2018年に入り、

前回までは、離婚に伴う慰謝料請求をテーマに書いてきましたが、

今回からは、心機一転!

財産分与をテーマに

みっちり(?!)書いていきたいと思います!星

 

↓「財産は、公平に分けましょうね♪」

という宇佐木(うさぎ)はなこの図。

IMG_2166[1]

 

なお、ホームページの中の

「離婚の基礎知識」ページでも

財産分与について、ご紹介しています。

(面会交流とか、2012年当時と現在では内容が様変わりしているのに改訂してなくて、汗汗っ!なのですが苦笑)

財産分与については、

(我ながら)「離婚の基礎知識」ページの

「第6章 財産分与 ~その1 全体像」

「第7章 財産分与 ~その2 不動産があるときの考え方」

で、わかりやすく書けていると思うので(←自画自賛で、すみません。えへへ)

こちらも、ご参照いただければと思います。

 

さて。

離婚の基礎知識ブログシリーズの中での

財産分与テーマ第1弾では、

ブログタイトルにもあるとおり、

そもそも「財産分与」って、どんな制度なの?

というおはなし。

財産分与制度の背景にある考え方を中心にご説明します。

 

財産分与とは、

ざっくり言うと、

夫婦が結婚している間に一緒に築いた財産を、

離婚するときには、

夫と妻それぞれに分けることをいいます。

 

財産分与制度ができた当時は、専業主婦家庭が圧倒的多数。

そのため、

夫は、外に働きに出て、お金を稼ぎ、

妻は、専業主婦で、家事・育児を行う

という家庭を想定して。

 

夫が、外に働きに出て、お金を稼ぎ、財産を築いていく。

そこで、財産の大部分が、夫名義になっていたとする。

 

結婚している間は、

別に財産の大部分が、

夫名義だろうが、妻名義だろうが、

いっしょくたにして、

やりくりしながら、

家族全体で、

財産を使ったり、貯めたりするので、

そんなに支障はない。

 

でも、その状態で、離婚だっ!となった場合。

 

妻は専業主婦だったから、

お金を稼いできたのは、夫。

財産名義も大部分が夫名義。

だから、離婚するとき

形式どおりに、夫名義なんで、夫の財産とします。

妻名義になっている財産がろくすっぽなかったら、

はい、残念でしたー

妻は、すっからかんで、離婚でーす

・・・

となったら、離婚後の妻の生活。

あんまりじゃん?!

 

結婚している間、

妻が、家事に育児にせっせとやってくれて

その分、夫が、家のことをしないで済んだ。

だから、集中して、夫が外で働いてお金稼げたんでしょ。

妻の内助の功じゃん!!!

 

それなのに、

離婚するときに、形式どおりに、夫名義だから、全部夫の財産です。

そんなのあんまり。

形式上は夫名義だろうと妻名義だろうと

結婚している間に築いた財産は、

基本的に、2人が一緒に築いた財産。

共有財産と考えよう。

 

そして、離婚するときには、

妻と夫、それぞれ、平等に

同じくらいの財産になるように分けようじゃないか。

そうやって、

できる限り公平を図りましょう。

 

そして、もし、形式上の名義どおりに考えると

夫名義に財産が偏ってしまうならば、

それぞれの名義の財産が、ちょんちょん、ほぼ同じくらいの金額になるように

夫から妻に財産を渡してもらいましょ。

 

このような制度が

財産分与です。

 

なので、

ずっと専業主婦だった妻に対して、

「俺の稼ぎで全部築いた財産だから、お前に分ける財産なんて、無いんだ!」

なんていう昔気質の夫がいたとしても、

妻は、堂々と、財産分与を請求できる。

現実的なお金を持ってきたのは夫でも、

妻の内助の功があったからこそ、築けた財産なんですからね!

というわけです。

 

でも!

もう、なかなか、いまの時代では、

昔のような

ガチ役割分担している

専業主婦家庭。

だいぶ少数派になりましたよね。

 

それでも、

基本的には、

離婚後の生活の公平さを図るために、

形式上の名義どおりに考えると

どちらかの名義に財産が偏っている場合には、

それぞれの名義の財産が、大体、ちょんちょんになるように

財産を分ける。

という財産分与制度の発想、仕組みは、ほぼ変わりません。

 

以下は、本とかにはっきり書いているわけではありませんが、

わたしやすえり個人の理解としては…というお話ですが。

 

今は夫婦のありかたは多様化していますよね。

仕事・お金を稼ぐという面について見ても、

夫がガッツリ仕事する、妻は扶養の範囲内でパート・バイトという家庭もあれば、

夫も、妻も、正社員でガッツリ共働きという家庭もあったり、

夫が専業主夫で、妻がガッツリ外で働いている家庭もあったり、

会社員だけではなく、自営業の人もいるでしょうし

ほんとうに、夫も、妻も、いろんな働き方をしている。

 

他方で、家の中のことに目を向けて、

家事や育児の面について見ても、

妻が働きに出ても、相変わらず、家事育児の中心は妻という家庭も少なくない印象ですが

正真正銘のイクメンって感じで、家事育児に妻も夫もそれぞれが関わっている家庭もあるし

家事育児の役割分担も、きれいに分けられない。

実際には、家事育児やってくれないけど、精神的に励ます、なんてのも、もしかすると、役割の1つかもしれないし。

実際には、家事育児をやってくれないから、コイツには頼れない!わたしがやらなきゃ!っていう反面教師になる、というのも、ある意味、役割を担っているのかも?!

と思ったり。

 

もう、いろいろ、お金の稼ぎ方も、

家事育児など、家のなかのことに対する関わり方も、

いろんなグラデーションがありすぎる!

 

ここは、いろんな家庭があるからこそ、

お金を稼ぐことや、家の中を維持することに対して、

夫と妻との貢献度合いがどうだったのかとか、

細かいこと言い出すと、

家庭それぞれのバリエーションが豊富すぎて混乱しちゃうから、

もう、公平に、

夫も妻も対等ってことで!

 

だから、財産分与のそもそも背景としていた専業主婦家庭もそうだし、

時代の変化に伴って、

純粋な専業主婦じゃないパターンの家庭であっても

 

財産分与は、

結婚生活中に築いた財産は、

結婚中、名義を形式上どうしていたとしても、

基本は、夫婦2人で築いた財産。

その後、離婚だ!ってなったときに、

形式上の名義になっているものが自分の財産です、となると

不公平だ!ってなるのであれば、

それぞれがもつ財産の金額が、

だいたい同じくらい、ちょんちょんになるように

整理しなおそう!

名義で考えると、財産が多くなっている人は少ない人に渡す。

財産の割り当てが公平になるように、

財産の割り振りを調整する。

そんな制度と理解しています。

 

長々言いましたが、

今回のまとめ!

 

要は、

財産分与は、

結婚生活中に築いた財産は、基本、夫婦が2人で築いた財産と考えて、

離婚するときに、

形式上の名義どおりに考えると、

離婚後の生活で不公平だ!となる場合に、

夫と妻とで、それぞれの財産が、

基本的に、ちょんちょん(=ほぼ同じくらい)の金額になるように

整理し、調整する制度。

 

ということを、覚えておきましょう!ウインク