この冬の話。 私は、出張先の福岡から、札幌に帰るため、福岡空港にいました
福岡空港は、晴れ晴れとした、良いお天気
でも、札幌上空が大雪とのこと
そのため、私が乗る飛行機は、羽田か福岡に引き返すこともあるという条件付き運航に。
「条件付きといっても、なんだかんだで、札幌に到着するでしょ~」
と、のほほーんと、飛行機に乗り込むわたし。
機内で、優雅に読書をしていました。
飛行機内のモニターを見ると、飛行機は青森付近まで来ています。
「おっ!あともう少しだっ!」
・・・と思ったその瞬間、アナウンスが。
「新千歳空港は大雪のため閉鎖されました。これより福岡に戻ります。」
・・・
・・・
「なぬーっっっ!」
飛行機で、出戻ったのは、初体験。
突然のことに、動揺しまくるわたし。
「今日は、もう札幌に帰れないってことだよね?!
福岡に着くまで、あと約2時間はあるし!
札幌で待ってる家族にも連絡できないし!心配させちゃうかも!!
それに、福岡に戻って、どこに泊まったら良いの?!
ホテルの予約、今からで取れるかな???
あ!明日、札幌で予定が入っているんだった!!
きゃー!
わー!」
と、一瞬、頭の中がパニック!!
「はっ! !!」
今こそ、今読んでいる本を実践すべきでは?!
はたと気づきました。
その本というのは・・・
「ぶれない生き方(スティーブ・ピーターズ著、三笠書房)」。
この本。
精神科医の先生が書いた本で、脳科学・心理学の原理をもとに、自分の感情をコントロールする方法について説明した本なんです。
こころの状態は、脳の3つの部分が影響を及ぼしあって形作られています。
その3つは、①「感情」、②「理性」と③「情報源」。
著者は、それぞれを①「感情」=「チンパンジー」、②「理性」=「人間」、③「情報源」=「コンピューター」
と呼んで解説をしていきます。
こころをコントロールする方法の1つとして紹介されているのが、
「チンパンジーのしつけ」
という方法。
つまり、こころがモヤモヤしたら、まず、その感情や意見を吐き出す、ということです。
このように「感情」を思いっきり表に出してしまえば、こころは落ち着きを取り戻して、冷静に「理性」の話に耳を傾けられるようになるそうです。
感情や意見を吐き出す、チンパンジーのしつけ方法は、
1番は【適切な人】に対して、感情を伝えること。
【適切な人】というのは、自分のいうことにいちいち反応して、あーだ、こーだ言ったりしない人。
「いまは、たまたま感情を溜め込んじゃってるだけなんだなあ~」と、
自分が、いいたいことを言っても、不安がっても、繰り返しぐちっても、聞き流してくれる人のこと。
ただ、うまく伝えられないという人は、紙に書き出すのもアリ、とのこと。
さて。
飛行機のわたし。
「自分の不安な感情を吐き出して、チンパンジーをしつけちゃおう!」
・・・とはいっても、急に福岡に戻ることで慌ただしくなった機内。
キャビンアテンダントの方を呼び止めたり、見ず知らずの隣のお客さんを捕まえたりして、自分の不安な感情を、ずーーっとただ聞いてもらうなんて、迷惑この上ないですよね(笑)。
さすがに、私も、そのくらいの分別はあるので・・・
自分の不安な感情をそのまんま、メモ帳に書き出すことにしました。
すると
あら、不思議♪
みるみる気持ちが落ち着いてきました。
「ま、あがいても仕方ないし。
ホテルは、空港に着いたら、すぐに予約の電話して。
万が一予約とれなかったら、漫画喫茶にでも行けばいいやー。
札幌の家族も、遅いなと思ったら、インターネットとかで飛行機の運航状況確認するだろうし。
明日の予定は、ホテルに行ってからキャンセルの電話をすれば、十分間に合うんだから。」
・・・といった具合に、すっかり冷静な判断ができる状態を取り戻すことができました。
そして、約2時間、福岡に戻るまで、コーヒーを飲みながら、ゆったりした気分で読書再開。
離婚のご相談を考えている皆様。
怒り。
イライラ。
不安。
後悔。
悲しみ。
いろいろな感情が、頭の中をぐるぐるめぐっているかもしれません。
そのぐるぐるめぐっている感情を、紙に書いてみては、どうでしょう?
結構、スッキリするのでは?
それでも、スッキリできない!!
という方は、私のところにご相談にいらっしゃってください。
【適切な人】になって、皆様のこころが落ち着くお手伝いをしたいと思っています