「われわれは、もっとも近い人々のことをついつい当たり前と思いがちであり、
その結果、その人々に対してよい友人でいるという、第一にすべき努力を怠ってしまう。
これを避けるためにわたしが常に意識しているのは、
自分がマーガレット(注:著者の奥様)に対して、ほかの何よりもまず友人であるということだ。
マーガレットの関心を第一に考え、
ふたりのあいだに対立があったり、彼女が迷って決断できなかったりしたときには、
『ぼくはきみの親友だ』と伝えて、
ぼくが味方であることを思い出させるように心がけている。」
by ジョン・C・マクスウェル
(「その他大勢を味方につける25の方法」ジョン・C・マクスウェル 詳伝社より)
「うちの旦那が、こんな風に良い旦那だったら、こんなに苦労しないわよっ!きーっ!」
という声も聞こえてきそうですが・・・
それは、ちょっと置いておいてください(笑)。
私が、この一節を読んだとき、
我が身を振り返ってみました。
家族や昔からの友達。
自分にとって近い人であれば、あるほど、
「自分のことをわかってくれるのが当たり前」と
自分勝手にふるまってしまっているなあ・・・
著者のように、
「自分にとって近い人こそ、
自分から、友情を育み続けていかないと!」
と、改めて
ハッ!
とさせられました。
この「その他大勢を味方につける25の方法」という本は、
ビジネスでも、家庭でも、最も大事なのは、人間関係であると説いています。
周りの人が
「あなたのことを知りたい、そして良い人間関係を築きたい」
と思えるような人物になるように
自分を磨いていきましょう、という本です。
そして、自分を磨いていき、良い人間関係を築くための対人関係の法則を紹介していきます。
まず、対人関係の法則は、大きく5つに分けられます。
1 準備・・・・・人間関係構築の準備を整えるために知っておくべきこと
2 つながり・・・・・相手の視点に立てば、関係構築のきっかけが見つかる
3 信頼・・・・・ほかの人々の信頼を得るために何をすべきか
4 投資・・・・・人間関係というリターンを得るには、投資から始める
5 相互作用・・・・・自分も相手も満足を得るWin-Winの関係を築く
さらに、各パートについて、5つずつ、合計25の法則を紹介していきます。
引用した一節は、「4 投資」の法則で
ガーデニングの法則(人間関係は育てることが必要である)
の中のものです。
超ラブラブな著者と奥様のマーガレットさんですが、
本の中では、著者と奥様のマーガレットさんの夫婦仲が、危機的状況に陥ったときのエピソードも、法則の紹介の中で語られています。
また、ハリウッド女優アンジェリーナ・ジョリーが、かつて、薬物を常用し、やりたい放題の生活を送り、「ワイルドチャイルド」と呼ばれていたのが、現在のような慈善活動に目覚めるまでのエピソードも紹介されていたりします。
いろんなエピソードが豊富に紹介されていて、とても読みやすい本です。
仕事でも、家庭でも、良好な人間関係を築いていくためのヒントが盛りだくさんです。
私も、この本で勉強したことを実践してみようと思っています☆
興味がある方は、一読してみてはどうでしょうか。