私がお嫁にいくときのこと。
母親が、私に、「これからは、自分で保管しておきなさい。」
と、私の母子健康手帳を渡してくれました。
その時初めて、自分の母子健康手帳をよく読んでみたのです。
すると、「保護者の記録」というページに、
いつころ、どんなことができるようになったかが、事細かに記録されています。
また、「さかさまつげで、眼球を傷つけませんか?心配です。」という母親の質問と、それに対するお医者さんの回答もメモしてあったり。
「こんなに、小さな変化も見逃さないくらい、見守ってくれていたんだなあ・・・」
と、母親の愛情を再認識。
じーんとした記憶がよみがえりました。
さて、離婚事件の中で、親権者を父親と母親のどちらにするかが問題となった場合。
(親権者の決定については、離婚の基礎知識「親権者を決めましょう」も、あわせてご覧くださいね。)
子どもが乳幼児のときには、裁判所に、母子健康手帳のコピーを資料として提出します。
私も、担当した離婚事件の中で、親権者が問題となった場合、依頼者がお母さんのときには、母子健康手帳のコピーを、裁判所に資料として提出しています。
私としては、母子健康手帳の「保護者の記録」ページから、子どもの成長段階がわかるため、母子健康手帳を、親権者を決める諸事情のうち、子どもの事情である「子どもの心身の発育状況」を裏付ける資料と考えていました。
ところが、最近勉強したのですが、
この母子健康手帳、別の視点からも、大事な資料とのこと。
母子健康手帳を見るとき、真っ先に確認すべきところ。
それは、
「健康診査」
「ワクチン接種」
「歯の状態」
この3か所だというのです!
しかも、その理由が、更に目からうろこ!!
健康診査やワクチン接種は、しかるべき時期に、きちんと受けさせなければならないもの。
健康診査やワクチン接種を、きちんと受けさせるべき時期に、受けさせているということは、お母さんが子どもに関心を持って、愛情を注ぎ、積極的に育児を行っていることの証。
特に、歯の変化に気づいていることは、お母さんが子どものことをこまめにケアしている証。
つまり、母子健康手帳は、父母の事情である「子に対する愛情度合や、養育に対する意欲」を裏付ける資料として注目すべき資料なのです。
なるほどー 😆
自分の母子健康手帳を、もう一度、見直してみました。
「健康診査」も「ワクチン接種」も、ばっちり受けていることがわかります。
「歯の状態」ページも、歯の1本、1本、生えてきた日が記録してありました。
お母さん、ありがとう・・・
改めて、じーんとしちゃいました。