もう夫と離婚したい!
こんなに、こころが傷ついたんだから、慰謝料請求したい…
でも、わたしの場合、離婚する時に慰謝料ってもらえるのかしら?
もらえるとして、慰謝料の金額は、一体、いくら位なのかしら?
…と、お悩みの女性もいらっしゃるかもしれません。
弁護士に離婚相談するとなったら、
このように、
離婚するときの慰謝料について聞きたい!
という女性も多いかもしれません。
実際、わたしやすえりが離婚相談を受ける際にも、
慰謝料についてご質問を受けることは、少なくありません。
というわけで。
2017年から始まった
離婚の基礎知識ブログシリーズ。
2018年は
離婚に伴う慰謝料請求をテーマに
しばらく書いていこうと思います
離婚に伴う慰謝料請求テーマ
第1回目は
そもそも離婚の慰謝料請求って、どんな仕組みなの?
というお話。
離婚に伴う慰謝料請求は
大きく2つのチェックポイント(関門)があります。
(↑注:飛行機に乗るときの保安検査場のイメージ。)
関門①:相手の行動が、「不法行為」といえるかどうか?
関門②:相手の行動によって受けた損害(慰謝料請求の場合は精神的苦痛)をお金で評価すると、いくら位になるか?
そして、関門①をクリアして
相手の行動が「不法行為」といえますね、
となったら、
じゃあ、関門②に進みましょう。
という仕組み。
離婚原因のタイプによっては
関門①は、ほぼ顔パスで、
実質的にはチェックは関門②だけみたいなもんだよね
というものもあれば。
関門①で、クリアできるかどうか、結構厳しくチェックされる
という離婚原因のタイプもあったり。
さらに、時代や社会情勢などの影響で、
微妙に、クリア基準が変化したりする場合も。
前は問題視されずにするっと通過していたものが
時代と共に、チェックが厳しくなって
クリアしにくくなったり。
逆に、前はクリアしにくかったものが、
最近では、以前よりもクリアしやすくなったり…
はたまた。
実際に検査する担当者(注:裁判官や弁護士などの法律家)自身の
仕事に限らず、
人生全般の知識・経験・価値観などによって
多少バラツキが出ちゃうこともあったり。
できる限り、
離婚に伴う慰謝料についてお悩みの女性に向けて
精度の高い回答ができるように
日々、知識と経験を磨く。
離婚事件を扱う弁護士の
醍醐味といえば醍醐味なのですが…
深く勉強すればするほど、
結構、回答が難しいなあ~と感じるときもあります。
もしかすると、
弁護士何人かに相談してみたら
みんな大体、同じような回答をするという場合も
もちろん、多いとは思いますが。
ご相談した離婚原因のタイプなどによっては
弁護士によって、言ってることバラバラじゃん!
なんだよ、おいっ!
と思われることもあるかもしれません。
慰謝料の話にしろ、
絶対的な正解はない。
というのが
弁護士の離婚相談にはつきものなのです。
そして
相談した弁護士によって回答が違うなあ~
という場合には
ご自分が離婚で慰謝料を請求するときに
弁護士や裁判官でも意見が割れやすいケースに当たるのかも。
という知識を得た。
という風に考えておくと
頭の整理としてはスッキリするのかなと思います。
というわけで。
今回は、
離婚に伴う慰謝料請求は
①相手の行動が「不法行為」といえるのかどうか?
②(①をクリアしたら)受けた損害(精神的苦痛)を金銭的に評価するといくら位になるのか?
という2つの関門をチェックすることになる。
ということを、頭の片隅に入れておきましょう
また、離婚原因のタイプによっては
離婚相談のときの慰謝料についての回答が
弁護士によって、
差が出ることもあるかも。
回答にバラツキがあるところは
弁護士にとっても、判断がしにくい。
慰謝料請求に、ちょっと手間がかかるケースなのかも???
などと、
頭に入れておくと、
むやみに混乱しないで済むかもしれません