2019年2月27日にしれっとスタートした
「やすえり弁護士の本棚」カテゴリーのブログ。
記念すべき第1回でご紹介したのは、
九州で第1号の女性弁護士であり、
(本発売当時)90歳(?!)の現役弁護士!!!
湯川久子先生の
「ほどよく距離を置きなさい」(サンマーク出版)
でした。
本日「やすえり弁護士の本棚」カテゴリーブログ第2回
今回は、
(本発売当時)89歳(?!)の現役精神科医!!!
中村恒子先生の
「心に折り合いをつけて、うまいことやる習慣」(すばる舎)
をご紹介いたしますっ!
中村恒子先生、どうやら1929年1月生まれのご様子。
なので、いまは、御年90歳の大台に!!!
なんか、キャリアウーマンおばあちゃん達の本に、
妙に、胸がきゅんきゅんしちゃう、やすえりなのです・・・
お二人とも、アラウンド90歳。
なんていうのかな。
アラナイ?(笑)
まず、見よ!
このタイトル。
「うまくいく習慣」とかじゃなく、
「うまいことやる」習慣。
っていう。
もう、それだけで、たまらなく、イイ味出してますよね?(笑)
やすえり的、きゅんポイントの1つです。
次のきゅんポイント!
恒子先生が、まるで目の前にいてお話してくれてるかのように
関西弁でつづられた文章!
可愛らしい関西弁の文章が、ほっこりします
現役の精神科医なので、
患者さんが、こういう悩みのお話されること、多いわあ~ってことで、
悩みがちなテーマについて、
恒子先生のお考えがじっくりと語られています。
または、恒子先生ご自身が、
仕事をしながら、子育てをして、家事をして・・・
と、慌ただしく生きてきたなかで、
いろいろな苦労も味わった上で得てきた
生きるヒント。
本全体に、ふんだんに、ちりばめられています。
だいたいは、思わず、拍子抜けしちゃうというか。
なんだ、肩の力を抜いていいんだ。
あはっ!
って、ほっこりしちゃう言葉が満載。
そもそも、戦時中にお医者さんを志して、
90歳まで現役で働いているなんて、
すんごい使命感をもって、医師を目指したんだろうな!
ってフツー思うじゃないですか?
それなのに、
恒子先生、もともと自分の親は男きょうだいを溺愛していて、女の自分には興味なさそうだった。
学校の先生か、お嫁にでも、とっとと行くというレールが何となく用意されていた。
学校でお勉強したいなあ~という気持ちはあったようですが、
戦争になって、勉強ができなくなった。
親戚が、医師になるならば、学費出してやるって言うから、
お!勉強できるなら、ラッキー!くらいの調子で、
ふわふわ~と、流れで、たまたま、医師の道を志すことになった(笑)
って、平気で言っちゃってます(^^;)
それでお医者さんになれちゃうのが、まあ、非凡な気もしなくもないですが。
なんか、嫌味な感じは全くなく、さらっと言ってのけちゃう。
そして、
仕事なんて、やりがいがわからないとかゆーてないで、
生活費を稼ぐためで、ええやない。
みたいに、サラ~ッと言っちゃう。
なんという小気味よさ!
また、恒子先生のご主人も、お医者さんではあったようですが、
これが、トンデモな旦那さんだったらしく。
仕事の稼ぎを、毎日飲み歩いて、ぱーっと使っちゃう。
家庭には全然お金入れない。
そのため、生活費は、恒子先生が一手に引き受けて稼がないといけない。
本当は、専業主婦として、子育てに専念したかったのに。
それでも、精神科医が不足していたころで、仕事の依頼がやまないし、
生活費も稼ぎ出さないといけないしと、社会に出て行く。
そうすると、医者の奥さんなのに、なに仕事してんだっていう世間の目や、
夫側の親からの冷たい視線、
子どもの世話のために恒子先生の親が同居してきたら、
親が家を牛耳っちゃって、
夫からも居場所がないと言われて、ますます酒飲みに出掛けられる。
そんな調子だから、本気で離婚も考えたようです。
いまはだいぶ離婚もごく普通の選択肢として考えられるようになりましたが、
それでも、いざ現実感が増すと、離婚したくても、色々な苦労があったりしますが、
なんせ、当時の時代を考えると、離婚は、今以上に一大事。
そんな昔の時代でも、離婚を本気で考えるくらい、苦しい思いをされた、
大変だった時の経験の中から、生まれた、思考転換のコツも満載。
結局は、離婚はしなかったようですが。
患者さんと、夫の愚痴で、よく盛り上がったなあ~なんて回想もあったり(笑)
そんな風に、仕事のことで悩んでいる女性。
子育てのことで悩んでいる女性。
夫との関係で悩んでいる女性。
離婚を考えて悩んでいる女性。
そんな女性達に、
思考を切り替えて、
「うまいことやる」ために
きっと、良いヒントになってくれる。
そんな1冊です。
わたしにとっては、
キャリアウーマンの大先輩として、
お客様と向き合っていく姿勢も、
ほんとに学ぶところが多い。
○自らが存在しているだけで他の人をなごませる包容力のある人間になること。
自然に心を開き、悩みを話したくなるような精神科医になること。
○精神科医は、助言し、病を治す方向に導いていくお手伝いをするだけ。
決して、自分が治したとおごらないこと。
○はなばなしい成功や活躍せずとも、置かれた環境の中で、
「一隅を照らす存在」になれればよし。
精神科医も、弁護士も同じだなって思います。
ついつい、すぐにこのブログでも自画自賛しちゃうわたし、やすえりですが・・・(笑)
調子のってんじゃないぞ!
って、読み直すと、
やさしい言葉ながらも、
身が引き締まる思いにもなります。
長々と書きましたが、
とにかく、恒子先生の関西弁が激カワ(笑)
目の前に、恒子先生がいて、
「あんたー、何悩んでんのー?ゆーてみぃ~?」
って
話し掛けてくれてそうな距離感が
ほんと、胸きゅんする本です
ここ最近、
離婚に悩んでいる女性でも特に、
周りに翻弄されてしまったり、
不安が膨らみすぎて、止まらなくなったりしている女性を多く目にします。
まあ、かくいうわたしも、本来、超~~~~心配症なので
偉そうに、ひとのことなんて、全然言えないのです。ほんとうは。
まあ、時期的な影響もあるだろうし、元が心配症なんだから、
多少のくよくよ、もやもやは、仕方ないねって、
開き直って、
どうにかこうにか過ごしているって感じっす(^^;)
(2019年5月20日ブログ「イライラしたかと思えば、落ち込んだりしちゃう、そんな季節に・・・」もご参照を。)
そんな背景のなか、
やすえりが、「心に折り合いをつけて、うまいことやる習慣」を読み直したときに
今回、こころに響いたところ、
一部抜粋したいと思います。
(著作権との関係が気になるから、ごく一部ね。あとは、買って読んで!笑)
「先のことは、心配してもわからない。
目の前のことがおろそかになっていないか?
気にかけるのは、それだけにする」
人は、なんで不安になるのか?
たいていの場合は、先のことをあれこれ考えすぎてしまうからやと思いますな。
ずうっと先のことなんか気にしたって、
どうせ思いどおりにならへんのです。
食べて、寝て、命をきちんとつないでいけば、
たいていの物事はなんとかなっていきます。
とにかく、目の前のことがおろそかにならないようにすること。
何においても、それがいちばん大事なことですわ。
仕事のこと。子育てのこと。家のこと。
人間としてやらないかんことは、いくらでもあります。
心配するのは、それがぜんぶ終わったあとで、ええやないでしょうか。
***
「今はどうしようもできないこと」を、
今どうしようとしても、仕方ないんですわ。
「起きるかどうかわからないこと」は知らんと決め込んで、
しれっとしてれば、ええんです。
「心に折り合いをつけて、うまいことやる習慣」!
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もしくは、
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そして、
ついでに(?)
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