ここ最近、ブログの中で度々、
やすえり偏愛キャリアウーマンおばあちゃん3人衆(?)の1人
村瀬嘉代子先生のお話をしています。
「やすえり弁護士の本棚」ブログシリーズ第3弾は、
村瀬嘉代子先生の著書のご紹介にします。
キャリアウーマンおばあちゃんの本しか読んでないのかよっていう勢い(笑)。
先月(6月)に初めて1冊読み始めたら、なんだか夢中になってしまって、
ここ2カ月くらいで、急に、5冊くらい読んじゃいました。
札幌の某ジュ○ク堂書店にある村瀬嘉代子先生著作が集まった棚から、
わさっ!と何冊もまとめて大人買いしたのは、
そう、あたいだよっ!笑(ネタが古すぎだろ)
どの本も、それぞれに、
「なんか、好きっ!!!」
と、きゅぅ~んとなるのですが、
中でも、お気に入りなのが、この1冊。
「心理療法の基本」
(村瀬嘉代子先生・青木省三先生著、金剛出版)
村瀬嘉代子先生と、精神科医である青木省三先生との対談。
心理療法に関するマニュアル本・技術的な本ではなく。
それ以前の、
支援をする側の者が持つべき「心構え」「たたずまい」「心のありよう」。
そんな視点について、
お二人の豊富な経験の中から、
静謐で、同時に、アツいやりとりが繰り広げられています。
広く一般読者に向けた本ではないのですが、
心理カウンセラー、セラピストはもちろん、
医療関係のお仕事をされている方。
介護・福祉関係のお仕事をされている方。
そして、私のような弁護士を始めとする司法関係者。
誰か弱っている・困っている人を支える仕事をしている人。
そういう仕事をしたいと思っている人には、必読!
「なんか、超好き~っ!!!」
って、ぐっとくる1冊です!!!
本の体裁を見ると、なんか、すんごい格調高くて、難しそうな本なんじゃないか?と、ビビるかもしれませんが、
中身は、おふたりの中で繰り広げられる会話が、なんともほっこり。
いろいろ考えさせられることは多いですが、
文章自体は、するするっと読めてしまうので、大丈夫!(たぶん)
わたしやすえりが、
「心理療法の基本」にあった話のなかで、
特に印象深く、最近、離婚相談・離婚事件を担当するなかで、自分に言い聞かせていること。
主に3つ。
1 そもそも、自分は「宇宙の塵芥(ちりあくた)」。
支援者が燃え尽きない、疲れないためには?と質問されたとき、
村瀬先生は、どう回答しているか、というお話で、
そもそも、自分は「宇宙の塵芥(ちりあくた)」なのだから、燃え尽きるはずもない、と回答する、と・・・。
(だいたい、こう回答すると、相手には、キョトンとされるらしいですが 。そうでしょうね笑)
臨床をしているときに、
自分は宇宙の塵であるということを、
頭のどこかに心に留めておくことは、すごく大事なこと。
そんな風に心掛けていると、厳しい批判とかも受け止められる、と。
2 そもそも、援助する仕事は、非常にパラドキシカルな存在。
人様の不幸があって始まっているということを忘れてはいけない。
自足している幸せな人ばっかりだったら、援助は要らないわけだから、
それを片時も忘れないでいたい。
自分に対する過信は禁物・・・と。
3 ナルシシズムは、括弧に入れる。
自分がどう人に映るかっていうことに関心を向けているというのは、
相当精神的なエネルギーを使っている。
このナルシシズムを括弧に入れて(やすえり注:ちょっと脇に置いて、みたいな意味かと)
自由になることが大事。
非常に難しいことだけれどね・・・と。
ついつい、ええかっこしいになりやすく、
「自分のブログ、我ながら、おもしろいなーげへへ。」
とか、すぐ自画自賛してしまうのが悪い癖。
そんな、わたしやすえり・・・
離婚相談や、離婚事件を引き受けて交渉していくにあたり、
仕事をスムーズに進めて、
ひいては、女性のお客様にとって、少しでも満足する結果に導けるようにという目的のために、
女性のお客様をはじめ、裁判所や相手の弁護士さん達から、
自分がどう見えているか・・・ということを意識することもある。
主な目的が、女性のお客様にとって良い方向になるようにってところがブレていなければ良いのだろうけど、
これが、自分が、人にイイ感じに映るってことだけに意識が向いていないか?
たとえば、
わたしの場合、カーネギー「人を動かす」の申し子(?)なので、
人当たり良く振る舞っている方が、ガチンコ喧嘩するよりも楽だったりするし、
(カーネギーも教えるとおり)
大体のケースでは、その方が、スムーズに話が進むのですが、
時には、わたしやすえりも、いっぱしの弁護士らしく(?)、
感じ良かろうと、なかろうと、そんなことどうでも良くて、
相手に「ガツン!」と言わないといけない場面だってあるわけです。
そういうときに、悪い意味で、ええかっこしい癖が発動しちゃうと、
「こんな風に言ったら、相手にどう思われるかしら?今までの感じ良いステキなレディー風の弁護士イメージから離れちゃう。あわあわ・・・」
なんて、ひよっちゃいそうになりますが。
最近は、ええかっこしいポイポイ¢( ・・)ノ゜ポ~イ!プロジェクトも進んできたし(笑)
加えて、
村瀬嘉代子先生の言葉を思い出して
「自分なんて、そもそも『宇宙の塵芥』」
塵芥に対する「評判いかん」なんて、塵の塵だわいっ!
¢( ・・)ノ゜ポイだ!ポイ!
自分がどう人に映るかしら~なんて、ナルってんじゃないよ!
と、自分で、自分の背中を押してあげます。
他方で、お客様のために!!!
って力みすぎると、
なんか、なんでもかんでも、「このあたい、やすえりが、どーにかしてやるぜ!」
みたいに気負い過ぎてしまうことも。
ある意味、傲慢で、まさにナルシストモードですよね。
常日頃、思うのですが、
離婚成立に向けて、女性のお客様から依頼を受けて、
一緒に手続を進めることを
「マラソン」に、よく似ている。
あくまで、選手は、「お客様」。
弁護士は、コーチかなって。
マラソンで、コーチが選手の代わりに走ったり、選手を車に乗せて、ぷいーって楽々ゴールさせてあげたり。
無いでしょ?(笑)
っていうか、ズルじゃんっていう。
それと同じ。
離婚というゴールに向けて、コーチである弁護士は、
「ここは、みんなキツイ。難所!こうやって攻略しましょ!」という戦略には詳しい。
また、選手が、うまく走れるように、筋トレ指導したり、練習メニューも作って、一緒に練習に付き合ったり。
レース本番のときも、近くから、頑張れー!あなたなら出来るー!とかって応援したり、できる限り精一杯のサポートはする。
でも、弁護士が走ってあげるわけじゃない。
レース本番までのツライ下準備を乗り越えて、
レース本番で、ひたむきに走る。
その結果を最終的には引き受ける。
どれも、選手である女性のお客様ご本人。
1番頑張ってきたのは、選手である女性のお客様ご本人。
コーチの弁護士の手柄じゃない。
そこは肝に銘じないといけないなって痛感します。
それに、だいたい、弁護士なんて、気負い過ぎのときほど、たいしたことできなくて。
「大丈夫。何が起きても、だいたいのことは、対処できるから。
リラックスして、ほんわか、話しやすい空気感だけ、まとっておけばいい。」
このくらい、ゆる~って構えているときのほうが、
頭も冴えていて、ほんとに、しゃきっ!といい判断できるもんだから不思議。
だんだん、脱線してきましたが(笑)
弁護士として、お客様や、離婚事件を取り巻く人達と、どう関わっていくのか。
どういうたたずまいで、現場に身を置くべきなのか。
いい意味で、たくさん考えさせられて、
そして、実際に離婚相談や離婚事件を担当する現場でも、
ふと、頭をよぎって、やすえりを励ましてくれる言葉がてんこもりの1冊なのです。
あ~なんか、読んだばっかりだけど、
また村瀬先生ワールドに浸るべく、再読したくなってきちゃった~
「宇宙の塵芥」なやすえり(?!)に離婚相談してみようかな~と思った女性へ・・・
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